↑本家本元ビーチ。(宮古島)
↓うちのビーチ(東京)
もうね、鎮火したのを確認できた嬉しさから一転、ボーゼンとする2人。
部屋のあまりの白さに言葉を失い。
そして爆笑。
なんだろう、人間あまりに突発的なことが起きると笑うしかないのか。
はぁ。これからどれだけ掃除するんだろう…。
ひととおり笑ったあとで、今度は先のこと考えてブルーになるジェットコースターメンタル。
そんな私を置いて、たいごろーは玄関外に裸足で何やら電話してる。
「あーもしもし親父?うちでちょっとボヤになってさ、消火器で消したはいいんだけど、これってどうやって掃除したらいい?
実はたいごろー父は消防士だった。
火事が起きたら消防。
現場に駆け付ける消防。
消火する消防。
そんな本職のお方に、消火器まいた後の処理を伺うと。
どうやら、大前提として、消火器から出た白い粉は人体には無害とのこと。
なので、掃除中吸い込んだりしても大丈夫。
それ聞いてすごいホッとした。だって、部屋中粉だらけなのに、しかも微細で吸い込まないとかありえないから。
微細な粉は掃除機で吸い取って、最後はふきんで拭き取る流れらしい。
そっかー。やっぱそうだよね。この先の処理を想像するとめまいがしそうだが致し方ない。
それはねこまるが料理してて、オマエどうしようとしてたんだっけ(と私に聞く)。そうそう、オリーブオイルで焼いてて、それで器を奥の方に置いたら急に火が出たんだよ。
義理の父に私の人生最大級ミスを細かく語るんじゃない。私の嫁点数があぁぁ。
「じゃ、ねこまるに電話代わるね」
え、そこから?
「ねこまるさん、なんか大変だったみたいだね」
「そうなんです!大変でした。でもホントに初期の初期のボヤで、周りの家具もまったく焦げてないし、とにもかくにも隣のお宅に迷惑かけずに済んで、本当に良かったです!」
お義父さんと話してるうちに、なんか心の底からほっとして。半泣きしながらマシンガンでしゃべってしまい。
「でもですね、無事に火が消えたのはいいんですけど…家の中が砂山ビーチになってるんです…。」
お義父さん電話の向こうで爆笑。
※砂山ビーチは、宮古島でも有名なキレイなビーチスポット。
お義父さんに、優しい言葉をかけてもらい、電話を切った私たちはそこからノンストップで2時間掃除。
夜の10時半までかかった…。
事件の前まで作っておいたご飯はもちろんすべてパーで。
掃除が一段落してから、コンビニ行ってカップラーメン買って、もちろん家じゃお湯わかせないから、コンビニでラーメンにお湯入れて。
真っ白になった2人がリビングでラーメンをすする。すごいシュール。
しかし、たいごろーは私以上に災難だっただろうなぁ。
仕事から帰ってきて、お風呂から出たら隣で奥さんがボヤ起こして、消火器で鎮火したはいいけど、その後ご飯も食べずに床拭き何回も何回もして、壁も拭いてクローゼットの蝶つがいのとこも歯ブラシで粉かき出したりしてくれて。
せっかくお風呂入ったのにまた入って。
あげくにコンビニご飯で。
たいごろーはさすがにお疲れで11時に就寝。
私はそのあと深夜1時近くまでまた掃除。冷蔵庫まわりがすごくてね…。
そしてこのボヤのせいの掃除はそれから3日3晩続きました。
年末大掃除の5倍は掃除した。
持ってたらゼッタイ安心。